サラ・ルールの傑作 『エウリディケ』 を白井 晃が演出!
切なくも美しいギリシャ神話のラブストーリーに
注目の若手俳優・水嶋 凜と和田雅成が挑む!
2007年にニューヨークで上演され、ニューヨークタイムズ誌では「神秘的で素晴らしい前衛的な作品」とも評された、アメリカの人気劇作家、サラ・ルールによる戯曲『エウリディケ』が日本初演を迎える。ギリシャ神話として、世界的にも知られるこの物語を、現代に置き換えて新たな視点で描く。
演出を務めるのは『オーランドー』(2017年)でも、サラ・ルールの魅力を見事に現出させた、演出家・白井 晃。読売演劇大賞優秀演出家賞をはじめ数多くの賞を受賞し、高い評価を受ける白井晃が令和の時代にマッチさせた新たな「現代版ギリシャ神話」として命を吹き込む。 ピアノ演奏を務めるのは、『オーランドー』でも音楽を担当したピアニスト・林 正樹。また、作曲家、サウンド・クリエイターとしても活躍する藤本一馬がギター演奏を務める。
舞台経験豊富なキャスト陣により、切なくも美しいラブストーリーと、物語の根底に描かれる父と娘の愛の物語を情感豊かに描く。
サラ・ルールが天国の父と会話をするために執筆した現代版ギリシャ神話『エウリディケ』がいよいよ開幕となる。
愛し合う二人のあいだには、いつも音楽が流れていた。
Story
愛し合う二人の切なくも美しいラブストーリー・・・。
その根底に描かれる「父と娘の愛」 
音楽家であるオルフェは、エウリディケと愛し合い結婚を約束する。結婚式当日、怪しげな男に見初められてしまったエウリディケは、亡くなった父からの手紙を渡してもらえるという言葉につられ、彼が住むとても高い場所の部屋に行ってしまう。手紙を取り戻し彼の誘惑から逃れたエウリディケだったが、はずみで階段から足を踏みはずし、転び落ちて死んでしまう。死者の国で父親と再会したエウリディケは、父親からの愛によって「忘却の川」で消し去られた様々な記憶やオルフェと愛し合った日々の記憶を取り戻す。
一方、オルフェはエウリディケを探し続け、とうとう地獄の門までたどり着く。自らの歌によってエウリディケを取り戻せる可能性を掴んだオルフェだったが、地下の国の王から「振り返って決して彼女を見てはいけない」という約束をさせられる。そして・・・。